不登校ゲームばっかり禁止するor容認する? 

子どもの小・中・高すべての不登校を経験した、不登校コーチング吉永美香です。

こんな経験ありませんか?

子どもが不登校になるとゲームばっかりしている我が子をみては、ついついため息をついて、これから先の不安から、感情的になり怒ってしまったこと。

はい!紛れることなく私もその一人でした。

学校も行ってないのにゲームばっかりしている我が子の姿をみると、ママが感情的になってしまうのも不思議なことではありません。

正解がわからないだけに悩むママたちもいることでしょう。数年前には、高嶋ちさ子さんの「ゲームバキバキ事件」がありました。

覚えているかたも多いのではないでしょうか。ずいぶん賑わいましたし、意見も賛否両論ありました。

あなたはその事件どんな風に受け止めますか?それだけ、親子のゲームの関係は永遠のテーマになります

かつての私も、ここだけの話、高嶋ちさ子さん並みにゲームに関しては、鬼ばばのようになっていた時期がありました。ゲームばかりすることに対して悪いイメージしか持ち合わせていませんでしたから。

今振り返ってみたら、かなり恥ずかしくなってしまいますが。私専門家ではなく、お母さんという立場からゲームのことについて書いていきます。

懺悔の気持ちを込めて・・・

Contents

そもそも不登校の子のほとんどの子は、1日中ゲームをしているの?

不登校=ゲーム、切っても切れない世の中の思い込みがあります。

不登校になったら、一日中ゲームしているじゃない?という世の中の偏見、中にはそうでない子もきっといるはずなのに。

男女差や、不登校のタイプによっても異なることでしょう。全くしない子も中にはいるでしょう。

我が子の場合は体調不良からの不登校でした。全く何にもすることが出来ず布団の中にいました。テレビも漫画もゲームもです。だからこそ、ゲーム出来た時は本当にうれしかったことを思い出します。それがだんだん長くなっていくと、またイライラが始まるのですから、人って不思議です。

我が家の不登校は数年前。数年前と今とでは、数年しか変わらないのに環境がずいぶんと変わりました。

小学生でもスマホが当たり前になり、育児においてもベビーカーの子どもが動画を観ている姿も当たり前となってきました。

ゲームばかりではなく、SNS、Youtubeあとサブスクでも多種多様に観たり、聴いたりと出来る時代になりました。

それでも不思議、親は特にゲームに対してだけは、敵対心を強くもっているようにみられます。

それはなぜでしょうか?

それは世の中に出回っているゲームに対しての情報が、不安や恐怖にさせていることが多々あります。

ゲームに対して、不安や恐怖にさせた言葉があります。

「ゲーム脳」は、2002年にNHK出版より刊行された森昭雄の著書「ゲーム脳の恐怖」から話題となりました。

これで恐怖を煽られましたが、脳科学的見地から否定・批判する専門家も多く、今ではゲーム脳は仮説の1つの留まっているようです。

また「ゲーム依存症」もよく耳にする言葉です。

日本成人病予防協会によれば、「ゲーム依存症とは、人間関係や健康面に問題が生じても制御がきかずゲームに没頭し続け、日常生活に支障をきたすことです」

判断基準WHOは国際疾病分類の改定で、以下の基準の諸条件が当てはまると、「ゲーム依存症」と診断される可能性があると明示しました。

以下の3つの症状が1年以上継続している場合、診断されます。

  • ゲームの時間や頻度をコントロールできない
  • 日常生活でゲームを最優先にする
  • 問題が起きてもゲームを継続、エスカレートさせる

いかがでしょうか? あー!って思う方もいたり、まだまだ大丈夫と思われた方もきっといるかと思います。

ゲームのことを調べていたら面白いことに、なんでもテレビが世の中に出てきた時にも同じように「テレビ依存症」という言葉が出てきたそうです。

その時代はテレビというもの自体初めて観るもので、刺激があって、面白く、思わず心奪われてしまい、ついつい時間を忘れてずっと観てしまう人が急増してしまったのでしょう。

1980年代には、テレビの番組もどんどん刺激あるもの、さらには残酷に映るものが出てきて、観てはいけないテレビ番組が書かれたプリントが学校から配られた思い出があります。

知らない、刺激のあるものに対しては、不安・心配がつきものですね。

不登校の場合のゲーム、どんな受け止め方が出来れば、ママの不安が少しでも解消するのでしょうか

 

ゲームに熱中する子に対してしてはいけない3つのタブーとゲームが持つ有効性

【ゲームが持つ有用性】

  1. 「ゲーム上手はヒーローである」ということ。ゲームが上手=一目置かれる存在になり、友人関係などにおけるストレスから身を守る保護因子になる。
  2. 「チャレンジの耐性がつく」ということ。ゲームによっては試行錯誤を何度も繰り返さないと先に進めないものがある。
  3. 「ゲームは子どもの世界の共通言語である」ということ。ゲームを全くやらずに子どもの世界を生きていくということは、現実問題としては難しい。
  4. 「離れた友だちと一緒に遊べる」ということ。

学校に居場所がないため、オンラインゲームに居場所を求めるということも少なくない。チャットを通じてコミュニケーションをする。そのやりとりの中で子どもの内側に少しずつ元気がたまっていくと、いずれオンラインゲームを「卒業」し、リアルの世界に戻っていきます。

ゲームのなじみがない親からすると、オンラインゲームに対する拒否感は少なからずあると思います。しかし、私の経験では、親がオンラインゲームに寛容であればあるほど、子どもの「卒業」が早いんです。

【してはいけない3つのタブー】

  1. ゲームの約束事を親主体で決めること
  2. 学習成績と結びつけて語る
  3. ゲーム機本体やコントローラーを隠すこと

またほかの趣味を見つけるように促した方がよい。子どもと一緒に親も楽しめることってなんだろう。そういう視点で考えていくことが大切だと思います。

引用:不登校新聞 ゲームに熱中する子に対してしてはいけない3つのタブー

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story-kids-playing-game_jp_5f115663c5b6cec246c0f6aa

ゲームの有効性の中でも、学校以外の居場所を作ってくれるところになっていることがわかります。

ゲームを通じ、やりとりが出来ることも。実際には合わなくてもチャットで会話ができる、リアルに顔を合わさないからこそ出来ることだとすれば、不登校になって家にいたとしても誰かとつながることが可能になります。

反対にしてはいけない3つのタブー もし自分だったらと考えても、親が勝手に決めてしまい、そこにはこどもの意見が存在していません。

さらには、いきなり感情に任せて壊してしまうこと。どれをとっても、親子のやりとりがなく落としどころが見られないことです。

不登校ゲームやりすぎて、昼夜逆転になってしまうことも

昼夜逆転になる子もたくさんいる不登校、理由は様々。

昼夜逆転は、親子を悩ますことの一つであることは間違えありません。今であれば、もっと自然に焦ることはなく、心身ともに場合によってはゆっくりと休むことも必要だとも思います。

あの頃は突然の不登校受け入れていくのに時間がかかり、朝起きれず、どうしたら朝起きれるのか一生懸命になって、試行錯誤していました。

不登校中の「昼夜逆転」どう改善する?本人と保護者ができること

【本人編】

  1. 日中に活動する動機や目的を見つける
  2. 活動して頭や体を動かす
  3. 生活習慣を整える

【保護者】

  1. 子どもの昼夜逆転や不登校を受け入れ、見守る
  2. 子どもの話に耳を傾け、活動の動機付けをサポートする
  3. 子どもの日中の活動を陰で支える
  4. 専門家や外部機関に相談する

引用:不登校中の「昼夜逆転」どう改善する?本人と保護者ができること https://www.meisei-hs.ac.jp/promotion/school-refusal-09/ 

専門家のアドバイスは、正論すぎてなかなかママたちにもわかりにくいことがあります。

私は何をしても動かない我が子を見ては、「そうはいってもできないときはどうするの?」と反発することもありました。

また、それが出来るようだったら、こんなに悩まないし、苦労しないとも思っていました。

この項目をご覧になりできないことに悲観になる必要はありません。

その時のママの状況、子どもの状況もひとりひとり違うからです。

大切なことは、ママがその時子どもの状態をみれているかいないか。

今どんな子どもの状態なのか、しっかりと観察出来ていたら、無理やりはなくなります。子どもが出来そうなこともわかってくるようにもなれます。

出来るようになるためにも、自問自答をやっていくことが大切になります。具体的に上記の項目の中から一つ取り上げてみていきましょう。

【保護者】2「子どもの話に耳を傾け、活動の動機付けをサポートする」

このまま言葉を受け止めると難しく感じます。

ならばどうすればもっと理解することが出来て、やってみることが出来るのか?

それは自分の答えを持つということ。

自分の答えを持てると慌てなくてもよくなります。さらには、自分が出した答えだったならば、もしもここまで出来たら自分にOKを出そうと決めていたら、目の前の子どもがたとえ決めていたことが出来なかったとしても感情的にならなくて済むこともあるかもしれません。

 

例えば次のような自問自答をします。

  • 子どもの話に耳を傾ける自分でいるためには、自分がどんな状態の時?
  • そもそも子どもが自分の話をしたくなる環境は?
  • 子どもとどこまで話すことが出来たらOK?
  • いざ子どもが動き出した時、どこまで自分がサポートしたらいい?

自問自答続けていき、自分の答えを見つけていけると、柔軟に子どもをサポートできるようになれます。

他の項目もぜひやってみてくださいね。

それでも、時には専門家に相談する必要な場合があることは忘れてはいけないことです。どんな場合には専門家に相談する必要があるのでしょうか?

 

ネットやゲームで昼夜逆転・・・専門家「逃避かもと考えて」朝日デジタル 臨床心理士・森山沙耶さん

単に「楽しいからやっている」のではなく、ネットやゲームが何かからの「逃避」の手段になっていることが多いです。

(略)

大切な部分・・・専門家に相談すべきか、見極めるポイントは何ですか?

必ずしも「ネットやゲームをしている時間が長い=依存」とは言えません。時間の長短より「自分でコントロールできているか」が重要です。日常生活に支障きたしている場合は相談が必要です。

印象に残ったところ

――――ネットやゲームについて親と対立しがちな子どもたちにアドバイスはありますか。

自分がネットやゲームをどんなふうに楽しんでいるのか、どう見守ってほしいのかを伝え、親の気持ちも聞いたうえで、「落としどころ」を見つけていってほしいです。そういうスキルは、人生のいろいろな場面でも役立つはずです。

引用:朝日新聞デジタルネットやゲームで昼夜逆転 https://www.asahi.com/articles/ASN9T5QVFN9SUTIL00J.html

不登校とゲームその解決方法は、親子でのコミュニケーション能力次第

不登校とゲームの関係、それは親子の永遠のテーマであり、日ごろの親子の関係さえも浮き彫りにしてしまいます。時には衝突してしまうこともあるかもしれませんが、それは価値観の違いの差だけのこと。

学校に行けていない子どもにとっては、だだの時間つぶしのアイテム、それだけの子もいれば、オンラインでチャットを使っては、お友達と繋がれる大切なアイテムなこともあります。それがみえる、わかることが子どもにとっては救いとなることもあります。親の我が子を通してどこを見ているのかによって変わってきます。

だだ親子ごとに心地よさにも違いがあります。その親子だけの心地よい落としどころがあってもいいんです。

1つだけの究極の心地よさ、そこを探すために親子でやりとりを始めましょう。

不登校とゲーム、その解決方法は、親子でのコミュニケーション能力次第につきることでしょう。

 

 

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