子どもの小学校・中学校・高校すべての不登校を経験した不登校コーチング吉永美香です。
子どもが不登校になると、なぜ不登校になったのかどうしても知りたくなり、【原因探し】を始めます。原因を探せば探すほどに、納得できる原因が分からずに、さらに戸惑ったことありませんか?
戸惑う中、さらに原因ばかり探していく必要あるのでしょうか。自分のエネルギーを奪われ、時間を費やすなんてもったいないことです。
今回はそんな【不登校の原因探し】についての話になります。
Contents
不登校原因探しすると解決するの?
子どもが不登校になると、やっぱり知りたくなるのは、「なぜ不登校になったかの?」
よく言われること、甘やかして育てたのではないか?母としては、子育てを振り返り自責の念になります。
「甘やかして育てたのではないか」ということだけでは納得できるはずもなく、もっと明確な原因を探そう探そうと追求してしまいます。
ネットを検索してみると、そこにはたくさんの情報が出てきます。出てくる情報がチェック項目のようなカタチになっていたりしたら、自分と当てはまるか当てはまらないか気になってしまい、ついついチェックしてしまうことってありませんか?もれなく私もその一人でした。
チェックが多くつくと落ち込み、チェックが少ないと安堵したりします。ただチェックするだけでは、現状を変えていくことがなかなか難しいことも事実です。
とはいえ不登校の原因はどんな事があるのか見ていきましょう。
社会問題になっている いじめ ですが、実際にはいじめが原因で不登校になる児童は0.5%~2%とされておろ、友人間のトラブル(8%~15%)といった出来事のほうが、不登校の原因となりやすいデータが出ています。
不登校の主な原因とその対応方法
*無気力
*非行や遊び
*学業不振
*甘えたがり・精神が未熟
*家庭環境(金銭問題、介護、家庭内不和)
*発達障がい
*神経症
*その他
引用:https://www.futoukou-navi.com/note/kihon/genintotaisaku.html
いじめが原因での不登校が1位ではなく、無気力が1番の原因になっています。意外なことかもしれませんが、無気力になる背景があるかもしれません。子どもを取り巻く環境を考えてみれば、勉強をはじめとして、部活動、塾など今の子ども達は忙しい、ある日突然無気力になることが考えられます。
今の中学生の学校に行きたくない理由、不登校にかかわらず、「朝起きれないと疲れている。」でした。
無気力症候群とは、e‐ヘルスネットによると、なにもする気力がないこと。意欲がないこと。
意識が低下したり、自発性が低下したり、感情の起伏が小さくなったり、周囲に無関心になったりするような無気力な症状を呈することを、「無気力症」「無気力症候群」「アパシー・シンドローム」といいます。
これらの反応は、強いストレスから心を守るための逃避行動だとも言われています。
このことからも、私たち大人は、目の前の学校に行けていない我が子に対して、ガミガミと感情的になる時もありますが、子どもの状態をみながら、心が休まる環境に家庭の場を整えてあげることが第一優先に考えていく方が得策なこともあることがわかります。
また原因も様々であることがわかるとともに、原因も一つではなく、複数重なっている場合もあります。
我が子の不登校を振り返ってみても、朝がなかなか起きることが出来なくなり体調不良になる前には、水筒が砂だらけになりとお友達関係にもトラブルがあってストレスとなっていたともあり様々な要因が重なっていたことが考えられます。ただそれもやっぱり憶測でしかありませんでしたが…
不登校になりやすい子どもの母親にはどんな特徴がある?
【不登校の原因になる母親の特徴と子どもへの影響】
・過保護・過干渉・無関心
・世間体を気にする。
・教育熱心
・感情的に非難する
このサイトでも書いてありますが、不登校の原因は母親だけにあるわけでは無いということ。
母親の特徴をみてもこれの一体どこが?と疑問に思う不登校のお母さんがいるかもしれません。
どれをとっても、世の中の母親に当てはまることばかりです。この特徴にプラスして環境だったり、子どもの性格だったりが重なってくるのだと思います。
さらには、この特徴が極端に出ていたりする場合があるかもしれません。一度振り返ってみることは大切なことです。
振り返りの質問としていかがでしょうか。
【1】子どもに失敗しないように先回りして行動してない?
【2】子どもができることまでしてあげていない?
【3】子どもの話を最後まで聴いてあげてる?
【4】子どもと周囲の子と比べていない?
【5】いい学校に行くだけで幸せになれると思ってる?
どうでしたか?
私たち母親は、ついつい良かれと思ってしていることありがちです。時々は物事やりすぎになっていないか振り返り、不登校をきっかけにして気づくことでこれから先の親子関係をよりよくしていくことになれると思います。
不登校の原因探しを続けていても解決にはならない
子どもが不登校になりたての頃、甘い子育てをしてきたからだとよく言われていました。
私にはそれがどうしてもピンときませんでした。
というのも子どもの意志を大切にし、たくさん外遊びをし、食事も手作り、生活習慣も大切にしていましたから、あまり甘やかした感覚がなかったからです。その子たちが次々と不登校に、「なぜ?なぜ?なぜ?」になるのも自然なことでした。
不登校になった原因は何かをしりたくて、考えに考えて追求していきました。結果明確な原因にたどり着くことが出来きなかったばかりか、ずっと疑問ばかりを抱え心底疲れた状態になりました。
疲れた上に何の解決にもなりませんでした。ネットにはたくさんの原因が載っています。当てはまるか当てはまらないかはただの目安、自分を振り返る材料にしたらいいだけ。
不登校の原因は、母親ばかりではなく、学校のこと、友達関係、部活、いじめ様々な要因が重なっていることも多いと思います。
大切なことは原因よりも、今の子どもがどんな状態なのかってことです。
子どもの話をじっくり聴いた方がいい時なのか、少し見守った方がいい時なのか、ゆっくり休んだ方がいい時なのか、子どものやりとりの中で選択していくことが出来ることが理想です。そのためにはどうしたらいいのかを考えていく方がうんと解決につながっていくことだと思います。
またなぜ原因ばかりを追求してしまいうのか、それは不登校を問題視しているからです。問題視するとその問題がさらに深刻になっていく負のスパイラルに入っていきます。
不登校は母親が原因だけではありません。原因探しはやめていきましょう。
私たち母親は、今まで十分子育てを頑張ってきました。そのことを忘れずに、その時の頑張りを糧にして、たとえ今不登校であったとしてもこれから先の未来をみていきましょう。
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