不登校コーチング吉永美香です。
小・中・高すべての不登校を経験したお母ちゃんがお届けしています。
春の花粉情報のニュースが流れだすと、周囲はだんだんと春めいてきます。
あの子は○○高校受かったとか、それを聴く度に心の中がざわついてくること
ありませんか?あるでしょう!!!!!
私は、めちゃくちゃありましたよ。経験済みです。
しかも一人とかではなく、たくさんの子の進学先を一人ずつ教えてくれたお母さんがいました笑
そんな時には、私の気持ちは深海よりもっと深く沈んでしまっていました。
子どもが不登校になるとこの季節は特に気をもむ季節。
それは卒業式
卒業式には参加するかな?やっぱり欠席かな?
小学校だったら何着ていく?中学校だったら、制服小さくなっていないかな?
卒業式に関して子どもとどんなやり取りしたらいいかな?
そもそもやりとりしてくれるだろうか?
ママの心配と気がかりには、終わりなく毎日が不安定な状態にもなってしまいがちです。
今回は『不登校の卒業式』について書いていきます。
Contents
不登校の卒業式は出席しないといけないの?
卒業式、親の方が気持ちが踏ん切りつかず、最後だからとか様々な理由を集めては、
やっぱり出席して欲しいという気持ちいっぱいになってしまうことも珍しくありません。
そもそも、不登校の卒業式は必ず出席しないといけないのか?
答えは『出席しなくていい!』ことになっています。
1番の大切なことは、子ども自身が決めることだと思います。
子どもが決めることということは、やっぱり親は頭ではわかっていることのなのに
心ではそうは思えないことがあるからこそ、夫や先生といった周囲の言葉から、
ついつい自分の心が揺らいでしまうことがあります。だから悩んでしまう。
やっぱりその奥には我が子の卒業の姿を見たいが1番素直な気持ちだと思います。
そんなママの気持ちも、そう思うよね~。と一度認めてあげましょう。
でも子どもの自己決定が大切、そう心決めましょう。
経験者80人に聞いてわかった満足・不満足
■80人の本音は
アンケート結果では「出席した」と答えた62%、「欠席した」と答えた38%
興味深いのは「卒業式に出席(または欠席)してよかったか?」の質問にたいしての回答でした。
出席者のうち最も多かった回答は「どちらともいえない」で4割を超えました。
理由は「後悔したくないと思って出たが周囲の対応に傷ついた」
「最後だから」という周囲の期待に応じるかたちで出席をきめた人からは「卒業式に出るという経験ができたことは良かったが、後悔もしている」という意見もありました。
また他方で、欠席者のうちもっとも多かった回答は「欠席してよかった」というもので、8割に達しています。
逆に欠席したことを後悔する声は1割に満たなかったのです。
■半数が、別のかたちで卒業式を経験
学校の行事としては参加しないものの別のかたちでの卒業式を経験していたのです。
- 校長室で個別に
- 教室で不登校をしていた子どもたちで
- 自宅で、などがありました。
東洋経済「卒業式行きたくない子」はどうする?
でもわかるように、勇気を振り絞って行った卒業式。
凄い恐怖とかなりの勇気が必要で、行ったところ、同級生の一言から傷つき
行ったことを後悔していることがほとんどです。
だから行かないでとは言いません、反対に行きなさいとも言いません。
「どうしたいの?」
一つ一つの選択が「自己決定する」ということは大切な行為だからです。
もしかしたら、ずっと学校に行ってないのなら、当然知らない情報だってあるでしょう。
その情報は、親として伝えてみてもいいことになります。
情報は伝えて、あとは自己決定。
自己決定しながら自分基盤をしっかりとしていく
自分の人生は自分の足でしっかりと歩いていく。
今までもしかしたら、親が待ちきれずに先走りして答えを出しすぎていたことありませんか?
卒業式に行くことを自己決定したのだけれど、いざ行ってみて傷ついたこと。
それは行ってみたからこその一つの経験となります。
自己決定した貴重な経験となったこと、親としてそれを理解して認めて。
親自身が思っている、そんな想いを是非子どもに伝えてあげましょう。
また、子どもが卒業式に出席した場合、不登校の親にとっても、
学校に行くことは、子どもと同じように、怖さがあったり、かなりの勇気がいることになっています。
だって不登校の親も学校、教室に入ることも久しぶりになりますから。
やっぱり卒業式に関しても、親もしんどい。
同級生のママの視線、些細な一言から傷つくことも、本当にあります。
親自身も自分のこと、「よくがんばった!!」って認めて誉めてあげましょうね。
不登校の卒業式欠席の場合
卒業式を欠席する場合
- 校長室で個別に
- 教室で不登校をしていた子どもたちで
- 自宅で、などがありました。
欠席をする場合は、親は学校とのやりとり、そして子どもとのやりとりと間に立つことも、
もし直前までどちらにするのか決めかねているのなら、ハラハラドキドキすることもあります。
それでも、最終的に子どもが答えを出せることが出来たのなら、それで良しだと思います。
きっと子どもも自分自身も自分がわからなくなっていたり、親に対して気を遣い、
ぐるぐるとどうしていいのか分からなくなっていることも考えられます。
実際に卒業式欠席した場合、時間場所を改めて、卒業証書授与を行います。
どこでするのかも違えば、先生たちも卒業に対する想いを違うようです。
我が子の卒業式も今となっては、1回1回が思い出深いものになりました。
なかでもとても印象に残っている卒業式があります。
中学校の卒業式、卒業式欠席した場合の2教室で不登校の子たちと一緒のミニ卒業式。
当時の教務の先生が、「僕はいつもこのすたるなんです!」と。
卒業式まんまの式次第で、在校生挨拶、会長挨拶は当然ありませんが。先生方が関わるところは全て再現するものでした。
関わった先生方も臨席してのスタイル。
校歌をほとんど歌ったことがない流れる校歌。
意味があるのか?いや当時の心の状態では受け止めることはきっとないかもしれないけど。
感じたことは、学校側も私たち親子もその時はそれが最善策だったからこそ、
何か懸命さが伝わってきました。
卒業式にはなく、ミニ卒業式だけあることがありました。
それは、関わった先生たち一人一人から、子どもたち一人一人の贈る言葉。
その子へのあたたかいメッセージがあったことでした。
受け止め方は人それぞれ、どう受け止めるかで、物事は違って見えてきます。
私は人のあたたかさを感じました。
不登校の卒業式それは通過点にしか過ぎない!
ここまで不登校の卒業式を書いてきましたが、いかがでしたか?
我が子の不登校卒業式が、大きな行事に捉えがち。
でも今後のことを考えてみてください。
卒業式それは通過点にしかすぎません!
さらには、人の気持ちも日々変化していきます。
ネット上には様々な受け止め方がありました。
数年後には、とても怖かった卒業式。
それが行って良かったと思っている方も確かにいるようです。
大事なことは、親が決めつけることなく、子どもが自己決定する。
そして感じ取り方も子どもに任せること!
大人の私たちが何事であったとしても、決めつけていないか?
今一度振り返って、いらない先入観をも子どもに植え付けないことです。
子どもが不登校ならば、卒業式欠席しても、大きな気持ちで受け止められる親でありたいです。
子どもの可能性は無限大だからです!!!
卒業は節目、たとえ欠席したとしても、大きくなったことを喜び、おいしいご馳走を頂きましょう。
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